オリンピックでは、実に様々な競技・種目が行われます。
８月に開幕する北京オリンピックは、古代より武術が盛んな中国での開催です。

そのため、北京オリンピックを実施する中国オリンピック委員会は、早い段階か
ら中国武術を正式競技として採用するよう、ＩＯＣに要請していたそうです。
過去のオリンピック開催国の例で、東京大会では柔道が、ソウル大会ではテコン
ドーが正式競技として行われたということがあり、その例を挙げて、かなり熱の
こもった要請だった様ですね。

これには日本の武術太極拳連盟も、緊急提案を国際武術連盟へ提出して側面から
応援をしていました。
しかし、残念なことに中国武術の正式競技採用はＩＯＣによって否決されてしま
いました。採用の夢は、次回のロンドン大会にまで持ち越されたのです。

この他にも中国オリンピック委員会は、上海でオリンピックと同時期に開催され
る国際大会についても、オリンピックの名称を使用することを申請していました
。こちらの方は幸いにも、すでにＩＯＣより許可が出ているようです。

日本では、非常に注目度が高い野球やソフトボールについてですが、こちらは残
念な結果になってしまいました。
なぜならば、２００５年にシンガポールで開かれたＩＯＣ総会において、次回の
２０１２年ロンドン大会では競技として実施されないことが決定しています。
ということは、今のところではこの北京オリンピックでの競技が最後の正式競技
となります。
日本人にとっては関心の高い競技ですし、次回は無理でも、それ以降の大会でな
んとか復活してくれることを願っています。